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咬み合わせが悪いと虫歯になりやすい?

 2023.07.15 23:28

咬み合わせが悪いと虫歯になりやすい?

矯正を希望される患者さまのお悩みで最も多いのは、見た目(審美)に関わる問題です。

しかし不正咬合には、見た目の問題のほかに機能的な問題が大きくあります。

機能的な問題とは、不正咬合によってしっかり咀嚼できないだけではありません。

不正咬合の大きな問題のひとつに、夜寝ている間の歯ぎしり・食いしばりの問題があります。そう言うと「私は歯ぎしりはしていません」と言う方も多いですが、寝ている間の歯ぎしり・食いしばりは自覚なしにしていることが多いです。音がする歯ぎしりでは、家族などの指摘があり気づけますが、音がしない歯ぎしり・食いしばりでは気づけません。

実は歯ぎしり・食いしばり自体は異常行動ではなく、生理的なもので98%以上の人がしている普通の現象で、ストレスの発散に関与していることが研究でわかっています。問題のない、良い咬み合わせでは、歯ぎしりによる咬合力が均衡に分散され、外力が特定の歯だけに強く当たることはありません。しかし、それが不正咬合によって力が分散されず特定の歯だけに強い咬合圧が加わり続けると、歯を痛める大きな問題となります。しかも、その力が毎日の夜間就寝時に持続的に加わり続けるのです。

マイクロスコープで患者さんの歯を強拡大で診察していると、歯には力による微小なヒビ(マイクロクラック)が入っていたり、歯質が小さく欠けているのはよく見ます。(写真1)

その微小なヒビに細菌が入り込めば、気づかないうちに大きな虫歯となります。(図2)

実際、丁寧に歯磨きしている患者さんでもいつの間にか大きな虫歯ができていることはよくあります。

同様に、力によって知覚過敏や咬合痛・修復物の破損や脱離・歯根破折・外傷性の歯周病などを引き起こします。さらには顎関節症や開口障害・発音・肩こりや頭痛・姿勢バランス・呼吸など全身の健康にも影響します。

毎日、いろんな年代の患者さんの歯科的問題に携わっていると、不正咬合の問題は生涯に渡り影響し、歯を1本ずつ失い徐々にお口の中が崩壊していく原因となっていることを痛感します。

矯正治療の目的は、健康的できれいな歯並び(審美)だけでなく健康なお口を維持すること(機能)の両方を獲得することです。

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院長 後藤千里

ごとう歯科院長

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