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私がマイクロスコープを保険治療でも使う理由

 2023.09.09 08:50

私がマイクロスコープを保険治療でも使う理由

写真は【マイクロスコープの視度調整をするボスベイビー】です!

マイクロスコープの視度調整をするボスベイビー

時々「保険治療でもマイクロスコープでみてもらえますか?」と、お問合せがあります。

お答えは、「使用します」です。

この、『マイクロスコープは保険治療でも使うか、自費治療のみで使うか』というのは使用する先生方のお考えによって変わります。

マイクロスコープの勉強会でも、このテーマは時々話題になります。
それぞれの先生の哲学、方針、ポリシーと関わってくるので、時には議論が白熱します。

患者さんにとっては、保険治療でマイクロスコープ使ってくれたらいい先生、と思われるでしょうか。
じゃあ自費治療にのみマイクロスコープを使う先生は、よくない先生かというと、
素晴らしい治療をされる先生方をたくさん知っているので、全くそんなことはありません。むしろ、患者さんのために真剣にいい治療を志している証だと思います。

マイクロスコープを使って治療をしているという点においては、どの先生も見えないものをしっかり見ようという熱い姿勢が間違いなくあります。

しっかりと費用をかけられる自費治療であれば、材料・器具をベストなもので、治療術式は難易度は上がるけれど結果が良くなる確率の高いもの・低侵襲なもの、治療にかけられる時間をしっかりと確保して、先生の一番いいと思う治療で一生懸命されているはずです。その技術習得のためにトレーニングや研鑽をつんでおられます。日々進歩する材料器具をチェックし必要があれば取り入れます。

保険治療というのは、国民皆保険制度の中ですべての人が平等に受けられる必要最低限の治療です。日本は諸外国に比べ歯の治療がとても安くできるので、いい制度であるとも言えます。しかし、歯科医にとっては苦しい制限となっているのは事実です。治療単価がとても安すぎるので、いい材料や時間のかかる術式は行えません。

保険と自費の区別をどこでつけるのかというのは各先生の考えで変わってきます。

私が保険治療でマイクロスコープを使う理由は以下の3つです

  1. 患者さんに現状説明しやすいから

  2. マイクロスコープを使用した方が治療がやりやすい場合

  3. マイクロスコープ治療の技術をさらに向上させるため

患者さんに現状説明しやすいから

マイクロスコープは拡大鏡でよく見せてくれる道具ですので、診察の際にはほとんど使用し、また録画もできますので患者さんに状況を把握してもらうのに大変役立ちます。よく見えない口の中なので、こんなふうになってたんだ!と驚かれることが多いです。

(最近ではAirグラスといって、サングラスの様なメガネをかけてもらうと、口を開けたまま実際のマイクロスコープ視野をリアルでお見せすることができ、これがとてもいいです。)

マイクロスコープを使用した方が治療がやりやすい場合

シンプルな治療であれば、保険治療でもマイクロスコープを使用します。これは私はマイクロ使用歴が長いこともあり、使用した方が治療がやりやすいからです。
よく見えて、ストレスなく、治療ができると感じています。

マイクロスコープ治療の技術をさらに向上させるため

よくあるのは、保険治療ではルーペ(治療用拡大鏡)・自費ではマイクロスコープ という線引きです。私もそれを試みたみたこともありますが、ある先生からアドバイスいただいたことがありました。
『ルーペに頼るから、マイクロのテクニックが上がらない』と。
確かにマイクロスコープ診療にはミラーテクニックや、直視の位置、器具の選択、アシスタントワーク、などいくつか技術の壁があります。これらを向上させるためにも、先生にいただいたアドバイスを守りルーペを封印しました。

以上が保険治療での話でしたが、私は患者さんの状態をみて、必要な場合には自費治療をご説明し、患者さんに選択していただくようにしています。費用はかかるけど、この状況だったら抜髄や抜歯を回避するために、あるいは歯を長く持たせるためにおすすめしたいというような場合などです。

どんなふうに歯は悪くなっていくか、精密な治療がどれだけ大切か、この歯はちゃんと適切に治療されていればここまで悪くならなかったんじゃないか、どうやったら救えたのか、自分の歯だったら、家族の歯だったら・・・

こういうことを考える時、ケースによっては、自費治療を提案するということはとても大事なことだと考えています。

そしてそれをお伝えし、患者さんご自身が納得して保険か自費か選択してもらう、ということが大事だと思います。

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院長 後藤千里

ごとう歯科院長

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